吸湿性がないため、シミやホコリには強く、手あかや油汚れには比較的弱いのが特徴です。それぞれ汚れに対する日頃のお手入れとしては、手あかには中性洗剤で水拭きし、汚れが取れたら、水で固く絞ったぞうきんで仕上げ拭きをしてください。油のシミはベンジンで押さえるようにして拭き取ります。表面に凹凸がついたクロスの場合は、ぞうきんよりも古いブラシが威力を発揮します。
・タバコのヤニには
中性洗剤を水で薄めたものに、アンモニアを少量含ませて拭くと効果があります。アンモニアの量は水に対して5%程度。これに、燃料用アルコールを2〜3%入れると、より効果的です。後の水拭きを忘れずに。洗剤の強力なものを使うと、変色の恐れがありますので、目立たない所で一度試してからにしましょう。
・子供の落書きには
中性洗剤を水で薄めたものに、アンモニアを少量含ませて拭くと効果があります。アンモニアの量は水に対して5%程度。これに、燃料用アルコールを2〜3%入れると、より効果的です。後の水拭きを忘れずに。洗剤の強力なものを使うと、変色の恐れがありますので、目立たない所で一度試してからにしましょう。
・シミには
シミは、増えたり広がるのを防ぐことが大切。輪ジミにならないように注意しましょう。そのためにはシミのまわりに水をスプレーしてしめらせてからカット綿に除光液をつけて、叩くようにして拭き取ります。シミが取れたら水でかたく絞ったぞうきんで拭き、乾かします。
・部分的な剥がれには
接着剤(木工ボンドなど)で補修可能です。そのままにしておくと大きなハガレになってしまうのでお早めに。補修した時にはみ出した接着剤がクロスの表面に付着したままだとホコリが付きやすいので、きれいな布で取っておきましょう。
織物クロス
ビニルクロスのように水拭きはできません。全体のホコリは丸ブラシをつけた電気掃除機を壁にあてて取り除きます。 手足が触れる汚れやすい部分は洋服ブラシを使ってタテ・ヨコにブラッシングし、仕上げは掃除機で。目につく汚れには、アイロンをかけて汚れをほぐした後、 湯でかたく絞った布に中性洗剤をつけて、ポンポンと叩き整えます。
紙クロス
撥水加工が施してあるものもありますが、基本的に、シミのもとになるので水拭きは厳禁です。
手あかなどの汚れは消しゴムを使ってこすり取るように落としましょう。
オレフィン
日常の汚れは、かたく絞ったスポンジや布などで水拭きして下さい。
中性洗剤も、薄めたものなら使えます。あまり強くこすらないよう注意しましょう。
剥がれ
空気中の水分の影響を受けやすい「壁紙のジョイント」や「入角などの継ぎ目」、直接水分に触れやすい「脱衣洗面・トイレ」などは注意が必要です。剥がれは早めに補修することで処理が容易になりますので、見つけたら専用の接着剤を剥がれた箇所に塗って貼り付けます。
キズ・破れ
壁紙の表面についたキズや破れはメンテナンスの方法がありません。家具の般出入の際には養生シートをつけるなど、特に注意をするよう心がけてください。
カビ
表面からの場合、早期の場合は表面の汚れ落としと同じ対応で除去が可能です。
予防策としては湿気のこもり、結露を防ぎ、ほこりの付着を少なくするために掃除・通気・換気をこまめに行うのが効果的です。
下地からの場合
張替えが必要となります。
しっかりと原因を究明して対策しないと再度カビの発生が予想されますので、カビの専門業者に相談されることをおすすめいたします。